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トヨタ生産方式(TPS)は、生産現場の知恵と工夫に基づいたモノ作り改善を進めてきたもの。
だが、さらにグローバルな競争激化の中でコスト・品質競争に打ち勝つ体制を構築するため、ITを活用することで変革し、進化を遂げていくのである。
まず、原価低減の集大成である「CCC」についてお伺いしたい。
二○世紀から二十一世紀への移行という時代の流れの中で、仕事の仕方がグローバルになり、かつスピードが要求されるようになった。
もう調達だけでは機能しないという観点から、まず一つは調達のSE(同期開発)を、トヨタの設計・生産技術・調達部門とサプライヤーで進めること。
次に、今までのやり方を変えなければならないから、創造的破壊への発想転換をすること。
さらに、グローバル化の中で狩猟民族と農耕民族の両方をミックスして、いいところを取っていくことを考えた。
そこで打ち出された目標が製造原価の三割削減というわけか。
あるべき戦略的目標を掲げて、トヨタの設計・生産技術・調達部門とサプライヤーの四位一体で品質、コスト、技術について見直していく。
それが全体で言えば、三割の原価削減という目標値ということになる。
また、プラットホームの共通化、新たなシステム化、モジュール(複合)化も一緒にやっていくし、現調率(現地調達率)一○○%運動や、部品の共通化・流用化といった永遠の課題にも徹底的に取り組む。
言い換えれば、これまでのトヨタのやってきたものを凝縮させ、集大成して、国際競争力ナンバーワン、コスト競争力ナンバーワンを目指そうというのがCCCということだ。
トヨタとしても、コスト競争力の優位性に危機感を持ったということか。
それだけでなく、日本の高コスト構造を徹底的に調べた。
その結果、みんな総じて高いことがわかった。
この中でトヨタが勝ち残るには、知恵を出し、工夫する必要がある。
たとえば、総原価を見て、いろいろな切り口でやっていけば、絶対に高品質で良いものを作る力があるはずだと思う。
だからこそ、CCC別で設計を変え、生産を変え、調達を変えることが必要になってくる。
そこで、創造的破壊という考えが出てくるというわけか。
創造的破壊とは、「従来のしがらみや成功体験を一度なしにしよう」という考え方に基づいている。
ただし、変えるべきこと、変えてはならないことをキチンと識別し、その上で変えるべきことに勇気を持ってチャレンジし、スピーディーに実践することが必要だ。
そのため現場には、「設計革命を起こせ」「生産革命を起こせ」「固定費革命を起こせ」「調達革命を起こせ」と、号令をかけている。
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